9月 6th, 2016年
平成28年第3回定例会一般質問 議事録
◆5番(白川哲也) それでは、通告に基づき一般質問を行います。今回は3項目質問をいたします。
1項目めは町田市のイメージ戦略についてです。
イメージ戦略とは、計画用語の1つで、イメージというものは商品の評価と結びつきやすく、このことから、イメージというのは商品の購買と深い関係があるという考えなわけですけれども、これを市に当てはめますと、町田市のイメージがよくなれば、商品の購買――これは多分定住だとか来訪に当たると思うんですけれども――につながる、こういう考えのもと質問したいと思います。
そこで、壇上からは今の取り組みについて確認したいと思います。
(1)市内、市外に対するPRの現状は。
また、2018年2月には市制60周年を迎えるわけでございますが、その際は町田市の魅力、町田ブランドの発信をぜひともしてほしいと考えますが、(2)市制60周年に向けての取り組みは。
続いて、安全管理についてでございます。
皆様も記憶に新しいかと思います。去る7月26日、相模原市の障がい者支援施設津久井やまゆり園において、死者19名、負傷者26名を出す大事件が発生いたしました。戦後最悪の死者数、犯人の動機は障がい者の排除という身勝手なものでありました。隣の相模原市で起こり、町田市民病院にも2名が搬送されました。決して対岸の火事ではございません。
今回の事件を踏まえて、(1)相模原障がい者殺傷事件を受けて、町田市内の障がい者施設における安全管理はどうしているのか、お伺いいたします。
また、外部からの侵入という点におきましては、2001年、死者8名、負傷者15名を出した附属池田小事件が思い出されます。あれから年数はたっておりますけれども、今回の事件を契機に再度確認いたします。
(2)学校における安全管理についてはどうか。
続いて3点目は、若者に対する支援についてでございます。とりわけ今回は働く、住むという観点で質問したいと思います。
町田市の雇用情勢は、有効求人倍率がことしの7月時点で0.75倍、町田市内における新規求職者数は831人でありました。今回は若者支援ということで、その数値を見ていきますと、職業の紹介状況は、24歳以下で130人、就職状況は24人、25歳から34歳で、紹介は383人、就職は45人、35歳から44歳で、紹介は369人、就職は49人となっております。これはあくまでもハローワーク町田の状況でありますが、それらを含めた総体的なことを確認していきたいと思います。
(1)自立支援・就労支援の現状は。
次に、以前より起業支援の必要性について訴えてまいりました。町田新産業創造センターができたことによって、起業の支援ということについては前進していると思いますが、さらに今回踏み込んで、若者の起業支援について質問をしたいと思います。
(2)起業支援の現状は。
次に、少子化についてでございます。少子化の要因の1つとしては、未婚化、晩婚化の進展が叫ばれるようになって久しいかと思います。ことしの6月末に公表された2015年国勢調査の抽出速報集計の性別、年齢階層別の未婚率の推移を見てみますと、男女ともに25歳から29歳では未婚率の上昇が続いております。2015年時点では、男性の72.5%、女性の61.0%が未婚となっております。また、30歳から34歳の男性の未婚率は46.5%、女性が33.7%、35歳から39歳、これは男性が34.5%、女性が23.3%、そして生涯未婚率、これは50歳時点で一度も結婚したことがない人の比率でありますが、これは男性が22.8%、女性が13.3%となっております。生涯未婚率は実は1970年代までは安定して2%程度でありました。しかし、平成27年版厚生労働白書の予測によりますと、2035年の生涯未婚率は男性29.0%、女性19.2%にもなると言われております。そのような状況の中で、町田市として少子化対策への取り組みはどのように行っているのか、お伺いします。
以上、壇上よりの質問といたします。
○議長(佐藤伸一郎) 市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕
◎市長(石阪丈一) 白川議員のご質問にお答えいたします。
最初の項目、町田市のイメージ戦略についてについてお答えをさせていただきます。
まず(1)の市内、市外に対するPRの現状はについてでございますが、一昨年度、2014年度から市民と行政が協力し、町田の魅力を市内、市外に戦略的、継続的にPRするシティプロモーションを展開しております。この取り組みでは、市民の誇り、愛着とともに、市外の人にとっては、住んでみたい、あるいは訪れてみたいという機運を醸成することを目的に掲げております。
具体的な取り組みとして、2014年度はフェスタまちだをメーンに祭りをテーマに、2015年度は、薬師池公園や芹ヶ谷公園、北部丘陵等、花、緑、自然をテーマに町田市への来訪、回遊を促すために、テレビや雑誌等のメディアで紹介されるようPR活動を行ってまいりました。その結果、2015年度は、テレビや雑誌等のメディアで取り上げられ、広告額に換算いたしますと、約8億円の効果となっております。
町田市のイメージにつきましては、PRする際、交通の利便性、商業施設の多さという都会の要素と自然環境のよさという田舎の要素が共存する町田の魅力をトカイナカとして情報発信をしております。市民の方に引き続き住んでもらうために、市民サポーターがワークショップで町田の魅力を検討し、横浜のみなとみらいのイベントで発信したり、「広報まちだ」に掲載する特集記事を作成したりするなど、サポーターみずからが町田の魅力を再認識、再発見することにより、誇り、愛着の醸成を行っております。
次に、(2)の市制60周年に向けての取り組みはについてでございます。2018年2月1日に町田市は市制60周年を迎えます。これを記念して町田市制60周年記念事業を2018年度に行う予定でございます。コンセプトとしては、市民の誇り、愛着、すなわち郷土愛の醸成を掲げ、それぞれの地域で自慢できるものを地域住民自身で再認識、再発見するような事業を検討しているところであります。
議員ご指摘の町田ブランドということに具体的にどのようにつなげるかということもこの中で課題として考えております。市民の郷土愛を醸成することで町田の魅力の向上につなげていきたいというふうに考えております。
その他の項目につきましては、教育委員会及び担当からお答えを申し上げます。
○議長(佐藤伸一郎) 地域福祉部長 須﨑信孝君。
◎地域福祉部長(須﨑信孝) 項目2の安全管理についての(1)と項目3の若者に対する支援についての(1)についてお答えいたします。
まず、項目2の(1)相模原障がい者施設殺傷事件を受けて、町田市内の障がい者施設における安全管理はどうしているのかについてお答えいたします。
7月26日に起きた相模原市にある津久井やまゆり園での事件を受け、7月28日に厚生労働省及び東京都福祉保健局から出された文書にあわせ、市からも市内障がい者施設宛てに、施設における防犯等安全管理の確認についての通知をいたしました。8月5日には町田警察署と共催で不審者対応講習会を町田警察署にて行いました。この講習会では、施設の緊急時の安全管理や防犯設備についての講話、さすまた訓練の実演などを通じて安全管理の啓発に努めました。さらに、現在の取り組みといたしまして、町田警察署と合同で障がい者施設の防犯設備等の状況調査を行い、防犯カメラや緊急通報設備の設置状況などの把握に努めております。今後も市としましては、市内障がい者施設の安全管理体制について関係機関と連携をしてまいります。
次に、項目3の(1)自立支援・就労支援の状況はについてでございますが、若者に対する支援に限定した制度は特にございません。しかし、2015年4月から、生活困窮者自立支援法に基づき、生活・就労相談窓口を開設しました。昨年度、生活・就労相談窓口で相談された40歳未満の方で、ハローワークへの支援要請を行った人は15人でした。そのうち就労開始に至った人は14人でございます。今後もこれらの取り組みを通じて若者の就労を支援してまいりたいと思っています。
以上です。
○議長(佐藤伸一郎) 学校教育部長 吉川正志君。
◎学校教育部長(吉川正志) 項目2の(2)の学校における安全管理についてはどうかについてお答えいたします。
教育委員会では、相模原市障がい者施設殺傷事件後に出されました文部科学省の通知を受けまして、学校に対して、夜間、休日なども含めた学校の安全管理体制の検証を行うよう通知いたしました。学校では、外部侵入者を防止するために、登下校時以外は校門を閉めるようにしております。また、昇降口や1階の扉についても、登下校時を除いて児童生徒が在校中は必要のない扉を施錠するようしております。
外部侵入者への対応といたしましては、門や昇降口に防犯カメラ、各教室にインターホン、職員室には警察に直通で連絡できます学校110番というシステムを設置するとともに、職員室にさすまたを設置しております。また、各学校では、不審者対応マニュアルを作成して、緊急時の職員の配置体制及び情報伝達ルートなどの確認を行っております。さらに、教育委員会では、各学校に対しまして、不審者が侵入してきた場合を想定した訓練を警察と協力して行うよう指示をしております。
以上です。
○議長(佐藤伸一郎) 経済観光部長 笠原道弘君。
◎経済観光部長(笠原道弘) 項目3の2点目、起業支援の現状はについてお答えいたします。
市では、町田商工会議所や町田新産業創造センター、金融機関と連携し、2014年度からスタートした町田創業プロジェクトの枠組みによる支援を通じて市内での創業を促進しております。また、町田商工会議所では、年に1回、6日間にわたり創業に関する知識を学ぶ創業スクールを実施しております。2015年度は玉川大学、2016年度は桜美林大学を会場として開催し、大学生を初めとした若者の創業意識の醸成や創業希望者の掘り起こしを行っております。町田新産業創業センターには創業支援のフロアに入居している方が52名おり、そのうち40歳未満の方が17名となっております。その方々に対し創業を支援するインキュベーションマネジャーが販路拡大や資金調達などの経営指導を行っております。これらの取り組みを通じて、市では若者の創業に対する支援を行っております。
○議長(佐藤伸一郎) 子ども生活部長 小池晃君。
◎子ども生活部長(小池晃) 項目3の(3)少子化対策への取り組みはについてお答えいたします。
少子化対策につきましては、2003年7月に国が次世代育成支援対策推進法を制定し、各自治体に行動計画の策定を義務づけました。町田市では、2005年4月に次世代育成支援対策推進法の行動計画を町田市子どもマスタープランに組み込んで策定し、少子化対策の支援を各部署で行ってきました。その後10年が経過しましたが、少子化の進行が依然として改善されない状況から、国は、時限立法であった次世代育成支援対策推進法を2024年まで、さらに10年間延長しております。町田市でも、次世代育成支援対策推進法の延長にあわせ、2015年度に新・町田市子どもマスタープランを策定し、少子化対策として子育て支援を推進しております。
○議長(佐藤伸一郎) 休憩いたします。
午後零時2分 休憩
―――◇―――◇―――
午後1時 再開
○副議長(殿村健一) 再開いたします。
休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。
5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) それでは、答弁をいただきましたので、まずは順番を変えまして、安全管理について質問したいと思います。
障がい者施設における安全管理につきましては、先ほど詳細を伺いましてわかりました。事件発生後、即座に対応しているということが理解できましたので、引き続き安全管理の徹底をお願いしたいと思います。
それと、学校の安全性についてですけれども、侵入の問題もありますけれども、その他のリスクというものもあるかと思います。例えばわかりやすい例としては、プールだとか運動会だとかにおける盗撮だとかがそれに当たると思うんですけれども、実際にそういった事例が町田市内でもあったということも伺っております。そういったことが起こったとき、どのように対応していくのか、お伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 学校教育部長 吉川正志君。
◎学校教育部長(吉川正志) ただいま議員からおっしゃられた水泳とかプールとか運動会の関係でそういうことはございます。水泳指導中に例えば児童生徒の様子が外部から見れないよう、プールの周囲にはのぞき見防止のフェンスなどを設置しておりますが、構造上、完全に防ぐことはなかなか難しいということがあります。また、校庭やテニスコートの周りにはネットを張ったり樹木を植えたりなど、外部から見えないようにしている学校もございますが、これも完全に防ぐことはなかなか難しい状況でございます。また、運動会などは、見学に来られる保護者の方には事前にお配りしていますネームプレート、こういうのをつけていただくとともに、受付で見学者の様子などを確認するようにしてございます。
いずれにいたしましても、不審な行動をする者などが見受けられた場合には、すぐに管理職と連絡をとるような、そういう体制をつくっております。
以上です。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) いろいろ構造上の話だとかあるんですけれども、しっかりとした対応をぜひともお願いいたします。
また、今はSNSなどの普及でネットに拡散するというリスクもあります。LINEいじめなどがニュースでも取り上げられておりますけれども、今の例で言えば、例えば写真に撮られて、それがネット上にアップしてしまうようなリスクもあるかと思います。そういった学校におけるネットの安全対策については現状どうなっていますでしょうか。
○副議長(殿村健一) 学校教育部長 吉川正志君。
◎学校教育部長(吉川正志) 画像がインターネットに流出するような場合の防止策だと思いますが、インターネットに画像が流出した場合を想定しまして、東京都教育委員会はフェイスブック、ツイッターなどを含むインターネット上の学校の非公式サイトを監視する業務を行っております。このような事態が想定される場合には、東京都教育委員会と連携して、インターネット上に画像が流出していないかを確認いたします。画像が流出しているような場合には、プロバイダーに画像の削除要請をするとともに、警察とも連携して対応してまいりたい、そういうふうに考えております。
以上です。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 即座に削除するというのはそのとおりなんですけれども、それ以外にもフェイスブック、ツイッター、いろんなところへ拡散してしまう可能性があるので、そこの注視というところについては、より対応していただくようにお願いいたします。
この項目はもう終わりにさせていただいて、ちょっときょうは多いので、次に、若者支援のほうに移りたいと思います。
まず自立支援についてなんですけれども、生活困窮者自立支援法が施行されまして、町田市においては、就労準備支援事業や就労訓練事業などは任意の事業で行ってはいないんですけれども、それでも今お話があったとおり、就労相談窓口で若者の就労の実績が出ているというお話が今ございました。現在どういう流れで就労まで結びついているのか、この点について伺いたいと思います。
○副議長(殿村健一) 地域福祉部長 須﨑信孝君。
◎地域福祉部長(須﨑信孝) 窓口の流れですが、相談者が生活・就労相談窓口に来所された場合、申込書に必要事項を記入していただき、本人の同意の上で、就労サポートまちだ、またはハローワーク町田に書面にて就労支援要請を行い、応募先の選定や履歴書の作成、面接の予行などの支援を行っております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 今ハローワークへの案内という話もありました。ハローワークにちょっと先日行ってみて、その若者支援について伺ったところ、そういう得意な方がいらっしゃって、それで対応していくというような話もございました。ただ、幅広いニーズをカバーするという観点から、以前、地域若者サポートステーション、通称サポステというものが必要じゃないかということも過去には議場でも申し上げました。その若者支援という観点では、明確でわかりやすく、導入を求めていたわけですけれども、結局現在導入はしていないわけではありますけれども、これまでサポステについてどう検討したのか、そういったところについてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 地域福祉部長 須﨑信孝君。
◎地域福祉部長(須﨑信孝) 以降の検討結果に関しましては、地域若者サポートステーションは現在全国に160カ所設置されております。厚生労働省としては、設置数を拡大せず、現状を維持していくと聞いております。このため、新たに設置するということは困難であると考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) そういう状況もあると思ったので早目に設置してくれということをずっと提案はし続けたわけですけれども、今の話だと、もう国の方針としてなかなか難しいという観点もあるかと思います。それはそれで現状としては仕方ないんですけれども、ただ、やっぱり若者を支援するという意味ではもう少ししっかりと検討してほしかったなというところがあります。
今現状ではなかなか導入ができないということは今おっしゃられましたけれども、その点、今、隣の相模原にはそのサポステはあると。以前、現状あるサポステとの連携を強化してくれというような話も、要は、隣にあるんだから、そこをしっかりとそこに案内しましょうよという話を提案させていただきました。今現在、現状としてはどうなっているでしょうか。
○副議長(殿村健一) 地域福祉部長 須﨑信孝君。
◎地域福祉部長(須﨑信孝) 生活・就労相談窓口で、就労を希望する40歳未満の相談者の方に関して、今まで5名の方を橋本にある地域若者サポートステーションを紹介し、利用を勧めております。今後も引き続き連携を図っていきたいと考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 今現状つくれないという現状があるのであれば、そういった形でそことの連携を強化していくというところをぜひともお願いしたいと思います。
次に、起業支援についてなんですけれども、日本政策金融公庫が出したニュースリリースで、6人に1人が起業に関心があるというアンケート結果が出ておりました。これは起業予備軍、運営経験はない、だけれども、現在起業に関心がある人というところの位置づけで、これはちょっと若者には限らないんですけれども、全国の18歳から69歳までの男女のうち、15.7%を占めている。これは、起業家、実際に自分で起業して、現在も経営している人が1.4%あるのに比べると、その起業の予備軍というのはその10倍以上存在しているわけであります。
そういった意味から、これから起業しよう、また、いつかは起業したいと考えている起業家予備軍に対するアプローチというものはどうやっていくのか、お答えください。
○副議長(殿村健一) 経済観光部長 笠原道弘君。
◎経済観光部長(笠原道弘) 先ほどもお答えしましたように、町田市では、商工会議所、それから先ほどご紹介したのは町田創業プロジェクトという枠組みの中で起業に対する支援を行っているわけですが、現在、特に若者、先ほど来出ております40歳未満という対象の方に特別な支援というプログラムはございません。全体のプログラムの中で支援しているという状況にございます。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 今お伺いしたのは、要はまだ起業していなくて、でも、起業を志している、だけれども、どうすればいいかわからないよ、こういう方々がいらっしゃると思うんですけれども、そこに対するアプローチをどうしていくのかというところについてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 経済観光部長 笠原道弘君。
◎経済観光部長(笠原道弘) 起業ニーズのある方については、やはりそういった支援のプログラムがあるということがいかに届くかというところが大切だと思いますので、そういったことに関しては、近隣の大学、そういったところに広報のアプローチをするとか、いずれにしても、適正な場所に適正な広報、それが行き届くような方策が必要だというふうに考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) ぜひ徹底的にアプローチしていただきたいんですね。というのは、実は私は学生のころ、経済産業省が公募して立ち上がったドリームゲートというプロジェクトがあって、そこにインターン生として過去参加しました。これは、日本に起業文化を確立するというビジョンを掲げてスタートして、これから社会に出る大学生たちに起業マインドを醸成させる。ベンチャー企業家100名に対して100名の学生がついてかばん持ちをするというプロジェクトがありました。実際この企画が3年間行われまして、ですので、学生は延べ300人になるわけで、実際先日その仲間たちと会う機会がありまして、既に10年ちょっとたっているんですけれども、結局、当時学生で起業した人が実は3割程度、だから300人いたんですけれども、100人近くが起業しているという実態がありました。その仲間の中には、例えばミドリムシで有名になったユーグレナという会社の出雲さんであったりだとか、ちょっと前に話題になった秒速で1億を稼ぐ男で有名になった与沢翼さんだとか、あとはニート株式会社を立ち上げた若新君だとか、そういった多少メディアでも取り上げられるような人も出てきたというところがありました。やっぱりそういう人たちといろいろ会っていると、あいつの会社はここまで大きくなったのに負けたくないなとか、本当に切磋琢磨できる状況であったり土壌があるわけですね。私自身そういう人たちを見ていると、こういったことが町田でできればいいなということを感じるわけです。
先ほど創業スクールについては伺ったんですけれども、やはり何かしら起業家、例えば学生をつなげるインターンだとか、起業を後押しするビジネス会議だとか、市内の起業マインドをもっと高めていただきたいということが必要だと思うんですけれども、その点、起業マインドを高めることができないか、こういったことを質問したいと思います。
○副議長(殿村健一) 経済観光部長 笠原道弘君。
◎経済観光部長(笠原道弘) 新産業創造センターで今入居されている企業の方たちと、それから外の外部講師みたいな方を招いて交流会等を実施しております。これは毎月やっているものなんですけれども、そういった中に若い学生さんですとか、インターンシップでいろんな企業でお手伝いをされている方、そういった方々にも広く声をかけて参加を呼びかけている状況であります。そういったことを繰り返しながら、若い方たちの起業マインドの醸成ですとか起業マインドが高まればいいなというふうには考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) いろいろ現在でも多少やっているということは存じ上げてはいるんですけれども、そこで1つちょっと提案なんですが、例えば今町田市で創業プロジェクトという仕組みがもう既にでき上がっていると思うんですけれども、ここに若者に対する支援というのを入れ込んで、若者創業プロジェクトみたいな、そういう形で町田市として打ち出してはどうかなと。
例えば、今、若者、起業とか検索すると、結構福岡市なんかが出てくるんですけれども、具体的にどうかというよりも、今現状として新産業創造センターがあって、そこでインキュベーションマネジャーもいて支援できる体制は実際あると。そこをアピールの仕方としては若者ということをアピールして、そこにしっかりと連携、つなぐ。具体的なところはもうちょっと詰めていかなくちゃいけないと思うんですけれども、今言ったような形で若者創業プロジェクトみたいな形で若者を支援するということを対外的にアピール、PRしていくような、そういったことをちょっとしてほしいなということを思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○副議長(殿村健一) 経済観光部長 笠原道弘君。
◎経済観光部長(笠原道弘) 先ほど議員からご紹介がありましたように、6人に1人の方が起業に関心があるというようなことで、私どものほうも、こういった数字、実際にどの辺の層の方が起業しているのか、そういったことについてやっぱり基礎的な資料として捉える必要があるかなとは思っています。
そんな中で、今、創業プロジェクトをやっていますが、次の段階としてどういったところにターゲットを絞っていくのかということはある程度必要なことかなとは思います。それが若者の創業プロジェクトなのかということはちょっとはっきりしたことはまだ申し上げることはできませんけれども、次の視点としては重要な視点かなというふうには思います。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) ぜひともそういった視点を持っていただいて、せっかく新産業創造センターといういいものができ上がったので、それをさらに活用できるような仕組みをつくっていただきたいなと思います。ぜひともその起業マインドを持った若者に対する支援を打ち出していただくようよろしくお願いいたします。
この点は終了いたしまして、次に、少子化対策の取り組みについてですけれども、今、子育て支援を進めていくというような答弁でした。実際この方向性というのは間違っていないかと思います。先ほど壇上で未婚率に触れましたけれども、結論から言えば、この層、結婚してこの世代に子育てしてほしいという思いはあるんですけれども、なかなか難しいという結果も出ております。
国立社会保障・人口問題研究所の第14回出生動向基本調査によれば、将来的には結婚を希望しつつも結婚していない理由として、例えば自由さ、気楽さを失いたくない、必要性を感じないなどが挙がっております。また、経済的な理由で結婚できないという理由もありますけれども、先ほど1970年代が生涯未婚率2%という数字ですから、ただ、1970年と比べれば、経済状況は悪くはなっていないわけですから、恐らく結婚に対する優先順位が下がっているのだと思います。
実際私もこういう質問をしながら、先ほど会派の議員に、おまえが一番貢献できていないじゃないかというような言い方もされてしまって、実際この議会の中で唯一結婚経験がないのが私だけでございますので、逆を言えば、結婚しない人の気持ちはよくわかっているわけでございます。ですので、今結婚しない人については、ぜひとも根気よく待つという政策をとっていただければと思います。
ただ、この層というのは実は余り扶助もかからないし、控除なく税金がかかるので、優良納税者と言えるところでありますので、しっかりと将来の子育て世代としてぜひとも呼び込んでいく必要もあるのかなということを考えております。ちょっとここの点については以上で終わりまして。
そこで、今度再質問の表題1のほうに移りたいと思うんですけれども、そういうことも踏まえまして、とりわけ若い世代に、子育て世代も、今言ったまだ結婚もしていない世代もそうだと思うんですけれども、そういった若い世代をやはり呼び込んでいくというのは今言った観点で必要かと思います。ですので、町田市を若い世代に向けてどうPRしているのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 広報担当部長 谷博夫君。
◎広報担当部長(谷博夫) 若者世代へのPRとしましては、若者が見るテレビや新聞を通じて、町田の魅力的な場所やお店などを紹介しているほか、若者を主な読者に持つ雑誌、ウエブサイトと連携しまして、町田の魅力的な場所やお店などを紹介しております。また、2016年、今年度に関しましては、町田に住んでみたいという機運を醸成するために、子育て世代をメーンターゲットにしまして、町田での子育てをイメージできる本、町田子育てブランドブックというものを作成し、町田市への転入が多い地域に配布するほか、電車でも動画でも流すなどして、町田で暮らす魅力を大いに伝えていく予定でございます。
以上です。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 今、若者に対するPRというところをお伺いしました。当然若者に対しても必要ですし、やはりPRする際、いろんなところにターゲットを見定めていく必要があるかと思います。例えば主婦に刺さるようなPRもあれば、サラリーマンに刺さるようなPRもあるかと思います。そういうそれぞれいろんな属性という観点から違うと思うんですけれども、その属性別のPRはどういうことを考えているのか。
○副議長(殿村健一) 広報担当部長 谷博夫君。
◎広報担当部長(谷博夫) 若者世代以外と言っていいのかどうかわかりませんが、PRする内容に応じて、若者世代プラスと同様に、PRする内容に応じて、属性というのか、各年代、性別、職業、居住エリアなど、ターゲットが見るテレビや雑誌、新聞などの媒体で必要に応じてそれらの媒体と組み合わせることによって戦略的な情報発信を展開しております。
具体例になりますが、市外の方が家族でフェスタまちだなどの祭りに訪れてもらうために、町田に訪れることが多いエリアの駅の構内や電車内、新聞、タウン紙などに掲載し、宣伝するなど、ターゲットがどのメディアで情報を入手しているかを想定し、属性や世代を意識したPR活動を展開しております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) ターゲット別でいろいろ検討されているということがわかりましたので、それはよかったと思います。
次に、今度60周年のほうに移りたいと思うんですけれども、周年事業については、前議会で川畑議員と市長とのやりとりを拝聴しまして、実現すればなかなかおもしろそうだなということを思って聞いていたんですけれども、ですので、少し違った観点で質問しますけれども、周年事業ではなくて、60周年、その1年間を通してどうしていくのか、そういう観点で物事を考えているか、この点について伺いたいと思います。
○副議長(殿村健一) 政策経営部長 市川常雄君。
◎政策経営部長(市川常雄) 現在、詳細なところまでは決まっておりませんけれども、60周年につきましては、2018年度、その1年間、一応集中的な事業の期間ということでいろんな事業を展開していきたいというふうに考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) ぜひお願いします。前回、50周年のときは私は議会にはいなかったんですけれども、その当時のいろいろ記事を見ていますと、2008年ですか、町田市誕生から50年という節目の年、市では、市制50周年記念事業を町田市ブランド構築の出発点と位置づけ、さまざまなイベントを行っている、こういうことが書かれております。50周年のときには「あなどれません。町田」ということで、当時これがどれぐらい盛り上がった――あなどれくんですか――のか、ちょっと私は存じ上げないんですけれども、ただ、現状としては定着はしていないのではないかなというふうに思っております。
ですので、60周年ですよね。今言った年間行事、例えば周年の事業、そういったものを通して、その60周年、これがあったから、それを今後に、レガシーという言い方なのかわからないですけれども、どう残していくのか。だから、私としては、50周年のところからの残っているものを余り感じられていないので、60周年事業を行って、それをどう70周年、80周年、今後の町田市政が続く中で残していくのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 政策経営部長 市川常雄君。
◎政策経営部長(市川常雄) まず50周年の関係で、その当時取り組んだことで現在まで続いているものということでは、当時、先ほど議員からお話がありましたとおりに、町田のブランドを新たに創出をしようということでいろんな事業に取り組んでいる中で、ケーブルテレビが3社協力しましてケーブルテレビの関係の協議会を立ち上げました。そういった協議会をいまだに続けていまして、そこの中でいろんな町田市の情報を発信していると。これが代表的なものかなとは思います。
それと、60周年をやった後のお話ですけれども、今回の60周年は、各地域が盛り上がっていこうというようなコンセプトのもとに、地元愛みたいなものを育てていこうと。そのためには、各地域で自分たちの住んでいるところにどんなすばらしいものがあるのかということを、やはり地区ごとに状況が違うと思いますので、その地区ごとに再発見、再認識をしていただくと。そういったものをみんなで地域住民の方を含めて共有していただくことによって地元愛みたいなものが生まれて、それが後世といいますか、後に続いていくのではないかと。
実際にこういった取り組みをしている自治体がございまして、そこでは、それを発端に、その後、地域の特色を地域活性化へつなげているというような事例がございますので、今回60周年はそのようなコンセプトでできたらいいなというふうに考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) そのいいものをいっぱいというのも当然いいんですけれども、ただ、そのイメージを洗練させていくためにも、町田市といったらこれというものがあるといいなということは感じるわけです。
私は、以前、銀行員のときに上司から、営業の鉄則は、これもいい、あれもいいでは売れないよと、まずはこれがというものをしっかり売っていくことが大切だということを以前学びました。町田市は今、これもいい、あれもいい、それもいいで「いいことふくらむまちだ」ということはそれはそれで当然いいんですけれども、ただ、例えば町田市といえば「いいことふくらむまちだ」というふうにはなかなかなりづらいのかなということも思います。
実際町田市といえば皆さん何が浮かぶのか。多分みんなそれぞればらばらだと思うんですね。ネット上で町田市といえばで検索すると、やはりずばっとこれだというものがひっかかってこなくて、一番よく出てくるのが、町田市といえば神奈川県というのが出てくると。これは恐らく先日町田市が東京を離脱するみたいなEUの関連の話で記事が出て、それがテレビでも取り上げられてちょっと上位に上がってきたのかなということは推測するところではあるんですけれども、ただ、それでは余りにも寂しいなということだと思います。そのことを逆手にとって神奈川を売りにするみたいなこともなくはないんですけれども、ただ、やはりまずは正攻法で、町田市といったらこれだというものを定着させていきたいなというふうに思うわけであります。
そんな中、町田市のシンボルとして、町田市の木、町田市の花、町田市の鳥というものがあります。ここにいらっしゃる方は当然どれも知っていらっしゃると思います。ケヤキ、サルビア、カワセミ。私も今であれば知っているんですけれども、議員になる前は全然知りませんでした。現在この部分、どういう活動をしているのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 総務部長 西澤哲郎君。
◎総務部長(西澤哲郎) 町田市では、市の木、花、鳥につきましてさまざまな場面で周知し、またその活用を図っております。周知といたしましては、町田市ホームページ、「市政要覧」「わたしの便利帳」などで紹介をしております。また、活用につきましては、下水道マンホールのふたのデザインですとか、学校給食の食器のイラスト、公共トイレマップに掲載している公共トイレ協力店のステッカーなど活用しているところでございます。また、「広報まちだ」毎月11日号の市長のコラムですけれども、タイトルが「カワセミ通信」ということとしております。そのほかにもさまざまな場面で活用をしているところでございます。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 例えば、今ホームページに載っているということを聞いたわけですけれども、これでみんな想像できますか。せっかく皆さんタブレットがあるので、ぜひともホームページの一番最初のページを検索してほしいんですけれども、ちょっと見れますか。皆さん、ちょっと見れる方は見ていただいて、ホームページに実際カワセミがいるんですよ。ただ、どこに実際いるのかというのが皆さんご存じですか。今見ていただくと、実は本当のトップ画面にいるんです。町田市の横に、これがカワセミだというのがなかなかわかりづらいような仕様になっているわけで、見ていただける方はわかるんですけれども、実際本当にこれがカワセミなのかというのが、多分今言われて気づいた方も実際多いかと思います。
だから、せめてカワセミを浸透させるのであれば、その横に町田市の鳥カワセミぐらい書いておいてほしいなと。何か青いものがぽつんとあるというぐらいなものにしか見えないので、その点、やっぱり市の鳥というぐらいなので、そういったところをしっかりPRしてほしいと思います。
実際、今言ったケヤキであったり、サルビアであったり、カワセミであったり、これを本当に頑張ってPRしているのは多分ゼルビー君ぐらいだと思います。ゼルビアはケヤキのゼルコバとサルビアを合わせてゼルビアですし、実際ゼルビー君はカワセミがモチーフですので。
ただ、町田市の花といって浮かぶものがサルビアかというと、例えばダリアと答える人のほうが実際町田だと多いんじゃないかな。実際統計はとっていないみたいなのでわからないんですけれども、ただ、そういったことを含めて、やはり今後どういった活用をしていくのか。別に見直したほうがいいとかそういうことではなくて、やっぱり活用するならしっかり活用してほしいですし、また、しないのであれば、もっとイメージをシェイプアップできるようなものにしてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
○副議長(殿村健一) 総務部長 西澤哲郎君。
◎総務部長(西澤哲郎) ただいま議員のほうから紹介がありましたゼルビーなんですけれども、市の鳥カワセミをモチーフとしたFC町田ゼルビアのマスコットキャラクターでございます。Jリーグマスコット総選挙というのがありまして、この2016におきまして39のマスコット中7位となったということでございます。こちらはゼルビアの躍進によって全国区になることも考えられるんじゃないかと期待しております。
このような例もございますが、先ほど来お話の中にありますとおり、市の木、花、鳥につきまして、町田市と同じものを選定している自治体もございますので、町田市としての独自性を打ち出して、他の自治体よりも秀でるというのはなかなか難しいところもあるかなと考えております。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) マスコット総選挙、あくまでゼルビー君の話で、多分サルビアとかケヤキというのは余りそこで連想はしづらいんじゃないかなと。だから、少し話したのが、ケヤキを本当にアピールするんだったら、今ケヤキ坂40何がしという、そういうグループまで、そこをうまく連携できないかな。例えばですよ。しかも、ケヤキを設定して、結構46カ所ぐらいあったりするかもしれないので、そういったことができないかなと考えるとか、そういったいろんな1個絞ればそういうことが考えられると思うので、ですから、何にするということは置いておいて、そういったさまざまなことを考えて決めてほしいなと。
例えば日本といえばといったら、富士山だとか、桜だとか、すしだとか、ぱっと浮かぶのは結構あると思うんですけれども、なかなか今言った町田市で浮かばない。座間市においては、今、座間イコールヒマワリというイメージが大分定着しています。これは、1994年から荒廃地、遊休農地の対策としてヒマワリの景観植栽を行ったんですね。今では55万本のヒマワリが咲いて、これは関東で1番で、また、ひまわりまつりの来場者が15万人以上となる大イベントになっていると。これは1994年からちょっとずつ熟成させていって今この状況にあると。ですので、今後、町田市のブランディングをどのようにしていくのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○副議長(殿村健一) 広報担当部長 谷博夫君。
◎広報担当部長(谷博夫) 今いろいろご紹介いただきました。先ほど議員の発言で「いいことふくらむまちだ」も発言していただいてありがとうございます。ホームページのカワセミについてはちょっと研究する必要があるかなと思います。市長のほうともご相談したいとは思っていますが、ブランディング、町田のイメージですが、先ほど市長のほうの答弁にもありましたが、トカイナカというイメージがございます。イメージ戦略というのはイメージの明確化ということで、例えば良好な都市イメージがテレビや新聞などのメディアで市外の方に評価され、市民もその良好なイメージを認め、人に伝えていく。また、この繰り返しにより明確化されていくと考えております。
現在取り組んでおりますシティプロモーション事業において、町田といえば、都会と自然が共存する町というイメージがメディアからも市外の方もとても評価されて、そして、市民などから成るまちだ自慢サポーター、これは広報課でやっていますシティプロモーションになりますが、シティプロモーション事業の中で公募によって集まったサポーターにも認められてきていると。
今後も、市民と行政が、交通の利便性、商業施設の多さという都会の要素と自然環境のよさという田舎の要素が共存する町田の魅力をトカイナカとして情報を発信することで町田のイメージが明確化されていくと考えております。また、それにあわせまして、これからは子育てイコール町田というようなイメージですね。子育てしやすい町というイメージもあわせて明確化されるよう情報発信していきたいと考えております。
以上です。
○副議長(殿村健一) 5番 白川哲也議員。
◆5番(白川哲也) 今おっしゃったことは理解はできました。ただ、今、人口減少社会で都市間競争、自治体間の競争が激化していく中で、やはり選ばれる、そういった町にならなくてはいけないと思います。
八王子市や横浜市、川崎市、相模原市に比べれば町田市は小さいです。片や多摩市や大和市などに比べれば大きい。そういったことというのは、きょうイメージ戦略という話なので、企業のいわゆる経営戦略にも当てはまるわけでありますけれども、例えばやずやという企業が、この企業は決して大きくはなかったんですけれども、うまくマスメディアを通じて企業名と健康にいいお酢、この2つを徹底的にしつこく繰り返したことで成功したということもございます。消費者――企業の場合は消費者ですけれども――に対して何を言っていくのか、それは今度市においても、今住んでいる方々に対して何を言っていくのか、対外的に何を言っていくのか、こういったことをやはり意識していかなくてはいけないと思います。
今お話がありました、町田市といえば何々というところで、例えば今トカイナカという話があったんですけれども、町田市といえばトカイナカ、これを定着させていくのであれば、対外的にも当然PRしなくちゃいけないし、現状として、今このトカイナカということを検索してみると、平仮名で「とかいなか」というふうに入れると、宇都宮市、つくば市、高槻市でひっかかってくるんですよ。片仮名で「トカイナカ」と入れると、神戸、関西、千葉などが検索にひっかかってくるんです。だから、現状としては町田イコールトカイナカというふうにはまだ全然定着はしていないわけでありますけれども、ただ、今、仮にこれをトカイナカというものを定着させていくのであれば、例えば、先ほど60周年の話もありました。60周年でトカイナカという話を大々的に言ったよね、70周年、あのときから定着しているよね、そういったぐらいの、例えば町田市の文字があったら常にトカイナカというものがあるようなことをやはりやっていかなくてはいけないんだろうというふうに私自身思います。
これは最後の質問になります。最後、市長にちょっと、こういったことを私自身は考えています。そういったものも含めて、きょうの質問の話も踏まえてご答弁いただければと思います。
以上です。
○副議長(殿村健一) 市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕
◎市長(石阪丈一) 多分答弁を求められるかなと思って、質問の最中にずっと考えておりました。
ブランディングということで言えば、今年度のメーンが、子育ての世帯とか、あるいは子育てについてメーンに出しているわけですが、できれば子どもの、子どもといっても幼児なんですけれども、小さい子どもの笑顔というのを町田をイメージするものにする。もちろんスチールもあるし、動画もあるんでしょうけれども、それを常に出てくるというんでしょうか、町田という単語を引くと子どもの笑顔が出てくる。バックというか、背景というのは、多分公園であるとか、冒険遊び場であるとか、そういったもの、あるいは雑木林というか、この場合はケヤキも含めて雑木林、そういった背景を持って、いつでも子どもの笑顔が出てくるというような戦略が、物とか場所とかじゃなくて、あるいは食べ物ではなくてイメージアップできるかなと思って考えていました。
それではやっぱりまだまだ広がりが少ないので、この動画に出てもいいよというお子さんを募集するとか、それも毎年人がかわるというんでしょうか、そういったようなことを少しやって、若いお母さん方、お父さん方に関心を持ってもらうというのが、そこからツイッターなりフェイスブックなり何なりで毎年違う、人がかわれば広がっていくのかなというような、ちょっと奥行きとか広がりとか、そういったものを戦略的につくっていく必要があるというふうに思っています。
何といっても、やはり子ども、これは幼児ではなくて小学生であれば、学童保育なんかもそうですよね。それなりのバーゲニングポイントを持っている部分を強調すると。だめな部分は余り強調しないほうがいいわけで、よいところを強調するという意味では、子どもの笑顔というのが一番いいかなというふうに思います。